失敗して笑われることってありますよね。
例えば、何もないところで転んでしまった。
滅多に起きないどじを踏んでしまった。
その時相手に笑われた。
このように誰もが一度は経験することなら、いいかもしれません。
しかし、「見下される素質」を持つ人は普通のことをしていても笑われてしまう時があります。
例えば、職場を辞める際プレゼントをもらった時
「ありがとうございます!」
と言っただけで相手はなぜか大爆笑。
その笑い方は、とても明るくほがらかなものとは言えない明らかな「嘲笑」。
自分自身もなぜ笑われているか分からない。
別にもらったものがびっくり箱だとかドッキリというわけではなく、普通のもの。
部屋に響き渡る品のない笑い声…
それがずっと頭から離れず、自分に自信をなくしてしまう。
そのうち、日常生活で笑われることに怯える日々。
そして人前に出るのにどんどん臆するようになってしまうのです。
人はギャップで笑う
基本的に人間はギャップで笑ってしまうという点があります。
よくギャグ漫画では、前のコマとその次のオチのコマで笑わせる方法があります。
前のコマまではまともなことを言っていたのに次のコマではぶっ飛んだことを言う。
これは「ギャップ」で面白くなるということです。
先述したプレゼントの話を例にあげてみましょう。
今回プレゼントをもらった人は、普段気弱で、基本的に無口な人だった。
コミュニケーションをとってもついオドオドしてしまうため、その職場では浮いた存在となってしまっていた。
それ故に、普段その人が何を考えて生きているか分からない。
もしくは、何も考えて生きていないだろうと思われてしまった。
しかしプレゼントをもらった時、
普段は見せない明らかに嬉しそうな顔で
「ありがとうございます!」
と元気よく言ってしまった。
普段の様子との「ギャップ」が面白くてたまらなかったということです。
しかしプレゼントをもらった側からすれば、いつも通りの対応をしただけ。
素直に嬉しかった・それに関して感謝しているのでそのことを感情表現しただけ
なのに、なんで笑われたのか分からない…。
という状態になっているのです。
もちろん上記の理由はあくまで推測で、他に理由があるのかもしれません。
しかし、笑われる原因は基本的に「ギャップ」が引き金となっているのです。
完全に嘲笑しない人はいるのか?
色んな人に笑われると「笑われる」ことに過敏になります。
その過去が原因となって、少し笑われただけで過剰に怒ってしまう。
このような経験から「何があっても絶対自分を笑わない人」と人間関係を築こうとする人がいます。
しかし、そのような人を人間関係として探すのは辞めることをオススメします。
それは人間は誰しもが
「嘲笑の爆弾」
を抱えているからです。
それゆえに、誰もが嘲笑の引き金となるポイントを持っています。
主な例を挙げると、「ブラックジョーク」と呼ばれているような、倫理的には笑うのを控えた方がよいものです。
それは会話の流れでいきなり点火され、消す隙もなく爆発するので「嘲笑の爆弾」と呼ぶのが相応しいでしょう。
「嘲笑の爆弾」は笑ってはいけないと頭では分かっていても起爆してしまいます。
それは、感情はコントロール出来ないからです。
実際、笑ってしまうことで悩んでいる人もいます。
もちろん、笑われた時にその人に怒っていることをきちんと伝えるのは必要なコミュニケーションです。
また、明らかに理不尽なことで笑われた時に強く腹が立つのは当然のことです。
しかし「絶対何があっても笑わない」という人間関係は、ただただ緊張感が走ります。
それは言わば国民が自分に逆らうことを許さない独裁者とその直属の部下との関係のようなもの。
その間に「信頼関係」はないに等しいのです。
「爆弾」は「見下される人」も持っている
「嘲笑の爆弾」は、見下される人自身も持っている可能性があります。
「見下す」「見下される」関係の家庭環境や友人関係に揉まれ育った人は、人を見下したり小馬鹿にすることが多かったため、そのクセが染み付いてしまっている場合があります。
長年染み付いたクセを抜け出そうとするのは至難の業です。
そんな「嘲笑の爆弾」は「見下す側」だけでなく「見下されてきた側」も持っている可能性が高いのです。
つまり、自分自身も持っている可能性があるということ。
相手に「自分を笑うな」と怒っていた人が、相手に対して大笑いしてしまうのは、相手も良い気分になりませんよね。
先ほども言いましたが、これは「怒るな」ということではありません。
「笑ってきたその人にも事情があるんだから許してあげようよ」という訳でもありません。
人間である以上「嘲笑の爆弾」は誰でも多かれ少なかれ持っている。
大事なのはその爆弾を慎重に扱うことではないでしょうか。
「笑われてもいい」と思える人と付き合う
上の通り、人は誰しもつい笑ってしまう性質を持っており、完全に「嘲笑の爆弾」を持っていない人を探すのは難しいと言えます。
よって、人間関係を選ぶポイントとしては
「この人にならまだ笑われてもいいな」
と思える人と関係を築いてみるとよいでしょう。
例を挙げると
・笑うことはあっても、その後普通に謝ってくれる人
・普段からあなたのことを軽んじない態度である人
という人です。
一方で、
・普段から人を小馬鹿にするような言動が多い
・怒っても謝らない人/謝らなくてもいいと思っている人
であれば注意が必要です。
もちろん、そのような相手と付き合う自分自身も相手を尊重する姿勢をもつことが大事でしょう。
そのような基準をもとに人間関係を築いていくと、傷つくことが少なくなるかもしれません。