見下される原因の一つとして「頭の回転が遅い」ことがよくあげられます。
人より理解することが人より遅い等の理由で、周りからバカにされてしまう…。
とても辛いですよね。
なお見下される人のうち、いじられキャラは
「実は頭の回転が速い」
「頭がいい」
と言われることがあります。
なぜこのように言われるかというと、いじられキャラの中には
「周囲の反応を計算しながら演じているタイプがいるから」
とのことです。
しかし、いじられキャラで悩む方は疑問に思うのです。
「私ってそんな頭が良いかなぁ…?」
と。
周囲の反応を計算していじられキャラを演じているわけでもない。
確かに世の中には、計算をして周囲とコミュニケーションを取っているいじられキャラもいるでしょう。
でも、それはいじられキャラのうち「愛され型」であるからできること。
周囲の人も、いじりのラインを弁えているからこそ成り立っているのです。
しかし対する「嫌われ型」は計算したとしても、相手の「とにかくこいつをバカにしたい」という思いからは中々逃れられません。
そして案の定、最後は惨めな思いをさせられてしまうのです。
また、頭がよくなくてもいじられない人だってたくさんいますよね。
そのため、頭が悪い=見下されない、いじられないとは限りません。
とはいえ、「頭の良さ」をそれなりに身につければ、見下され対策にはなるかもしれません。
見下される人が「頭がいい」人になるにはどうすればよいのでしょうか?
頭がいい人になるには
そもそも「頭がいい」とはどのような人を指すのでしょうか。
世間では
・勉強が出来る
・知識が豊富
といったイメージが一般的ですよね。
「頭がいい」と一言で言っても、人によって定義は様々であることが分かります。
ここでは見下される人がどのような「頭がいい人」になればよいか考えていきます。
私は
「そもそも思考」
ができる人が頭のいい人だと思います。
つまり、見たり聞いたりしたことを鵜呑みにしてそのまま終わらせるのではなく、
「なぜなのか?」
「そもそもこれって…」
と上から眺めるように考え続けることです。
「えぇ…なんだか学校の先生や仕事熱心な人が言いそうだなぁ…」
と思われたかもしれません。(笑)
しかし、見下される人がこの苦しい世界を生き抜くことにおいても非常に大事な思考だと思います。
それは、「そもそも思考」を繰り返すことでダメな自分と冷静に向き合うことができるからです。
見下される人は、周囲から
「ダメな人間」
「情けない人間」
と言われ続けてしまいます。
そしてその評価を全部鵜呑みにしてしまっているパターンが多いのです。
そんな環境が当たり前だったため
・具体的にどこが悪いのか
・自分は周りがいうほどそんなにダメなのか
と考える隙さえなかったのかもしれません。
一度他人の評価を疑い、自分で自己評価を改めて考える。
そのために必要なのが「そもそも思考」です。
例えば、自信がなく「私は何もできないダメな人間だ」と思っているとします。
それは自己評価が極度に偏っており、事実を捉えていません。
ここで「そもそも思考」を使ってみます。
「そもそも、自分は何もできないのか?」
と問いてみます。
更にそこから
「そもそも、何もできないとは何なのか?」
と「そもそも」のレベルを一段階上げます。
そして、「何もできない」の意味を自分なりに『真剣に』考えてみます。
そうすると
「自分にはこれは出来ないけど、あれはそれなりには出来ていないわけではない…」
ということがわかってきます。
そこからどんどん「そもそも」と掘り下げていき
「そもそも「何もできない」のであれば今生きていないのではないか?」
「そもそも私の思う「何もできない」は社会の価値観の物差しで測っただけのアバウトな言葉ではないか?」
「そもそも「何もできない」自分を否定しているのはなぜなのか?」
と思考を繰り返していくのです。
ここで、必ず正しい答えを出す必要はございません。
また、答えを出す必要もありません。
ポイントなのは、日常で疑問に思ったことや苦しいことに対して「そもそも」と疑うことです。
結果的に、思考を繰り返した結果
「私はやっぱりダメな部分が多いな」
という結論になるかもしれません。
しかし、「そもそも思考」をしたことで、自分が出来ること、出来ないことが以前よりも細かく分かってきます。
つまり「事実」を把握できるのです。
そのため、頭ごなしに自分を否定することが少なくなり、ダメな自分とうまく付き合うことができるのです。
見下される人は既に「頭がいい人」の素質をもっている
今ご紹介した「そもそも思考」。
見下されてきた人の多くは知らずのうちにこの思考の基本を身につけています。
なぜかと言いますと、見下され続け人間関係で苦しんできた人の中には、あまりの苦しみから
「なぜどこへ行ってもバカにされるのだろう」
「なぜ私だけいじられるのだろう」
と考え、ひいては
「なぜ人間関係がうまくいかないのだろう」
「そもそも、なぜ生きているのだろう…」
と問い続けている人が多いからです。
もちろん、このような悩みを抱えている人は珍しくないでしょう。
しかし、生きづらければ生きづらいほど、この苦しみから抜け出したいあまり
「そもそも人生とは」
「この世界とは一体何なのか」
と考え続ける人は多いのです。
世間では上のようなことを話すと「深く考えすぎ」と言われることがあります。
ネガティブにクヨクヨ悩まずに適当に生きていこうよと。
所謂「ポジティブ思考を身につけよう」と言われるよくある話です。
いじられたり見下されたりした人の中にも、悩みすぎな自分を捨てて「ポジティブ思考」を持とうとしたことがあるかもしれません。
しかし、私はそれはもったいないと考えています。
「そもそも思考」は価値を生み出す
確かに、ただ悲観しネガティブに考え続けたところで何も意味はありません。
それは単に自分を追い込み苦しませているだけになっているからです。
「そもそも思考」は、ネガティブな思考を有効活用する1つの方法です。
苦しみをただ悲観して終わらせず、世間では一笑に付されるような悩みでも
「そもそも…」
と考え続けていくことで、自分だけの世界観を作り上げていくのです。
世の中にいる哲学者やクリエイターも、そんな「そもそも」を繰り返し自分の人生観や作品を創造しています。
だからこそ、個性のある魅力的な作品や著書が生み出されているわけです。
あなたも、いじられキャラや見下される自分に悩んでいるのであれば、「そもそも思考」をオススメします。
その時、「ダメな自分」の影で「頭がいい自分」があなたを支えてくれることでしょう。