見下される方の中には優柔不断と感じておられる方が多いです。
何かを選ぶたびに迷ってしまう。
どんな小さなことでも迷ってしまう。
何分経っても、何時間経っても決まらない。
そして、それを見た相手はイライラする。
そんな行為が普段の「見下し」に拍車をかけてしまうのです。
自分だって好きで優柔不断になった訳ではない。
でも、こっちを選んで失敗したら…。
いやいや、でもあっちの方が…。
間違った選択肢を選んだことを考えるとどうしても不安が拭えない。
このように堂々巡りで悩んでしまうのです。
なぜ優柔不断になったのか?
見下される人が優柔不断である理由。
それは、
子供の頃、どの判断でも周囲に否定された
可能性が高いからです。
例えば、2つの選択肢AとBがあったとして、Aを選ぶと
「なんでAを選ぶの?」
と怒られた。
それからずっと後、同じ状況で同じ選択肢を迫られ、昔の出来事を加味してBを選んでみると。
「そこはAだろ!」
とバカにされてしまった…。
しまいには「Aを選んだこと」を周りに言いふらされ、沢山の人に大笑いされた。
どちらの判断でも何かしらの理由をつけて怒られたりバカにされてしまったことで、「自分で選択する」ことの自信を壊されてしまったからです。
この世界に絶対正しい選択はないとしても、状況によってこっちを選んだほうが得であったり安全であったりするという選択肢はあるでしょう。
子供がそんな選択に迷っている時にある程度の正解を指し示してくれるのは大人や周囲の人たちです。
でも、そんな人たちがこれだけが正解だとばかりに否定すれば。
自分の判断が間違っていると思わざるを得ないのです。
理由は理解できないけど、お母さんが鼻で笑うのであれば私の判断が間違っているのだろう。
兄弟姉妹がバカにするのであれば自分の判断はおかしいのだろう。
お父さんが怒鳴るのであれば自分で判断はしない方がいいだろう。
私の感覚はおかしいんだ…。
このような経験から「自分で判断する癖」を身に付けることができなかった。
そのためどうしても強く迷ってしまい、自分で決められず判断を結果的に他人任せにしてしまうのです。
優柔不断に対処する方法
では、見下される人が優柔不断せず決断するにはどうすればよいのか?
それは以下の3点です。
①優柔不断な自分を責めない・見下さない
②これでいいやと後ろ向きに決める
③決断する環境に注意する
①は、言葉通り決められない自分がいても責めないということです。
優柔不断を少なくするにはトライアンドエラーが必要です。
誰だって一度ついた癖を変えるのは難しいのです。
しかし、責めてしまえばその分更に自分に自信がなくなり余計判断に迷ってしまいます。
そしてそんな優柔不断な自分を受け止めつつ②を行ってみる。
心の中で、
「まあ、この選択をして自分の幸せが大きく変わるわけじゃないしなぁ」
という感じにネガティブな気持ちをもって決めるのです。
こうすると、ある程度損をする覚悟が決まります。
ここで注意して欲しいのは、リスクの小さい選択からしてみることです。
最初は今日のご飯程度でよいでしょう。
くれぐれも、いきなり人生の大きな決断で試さないようにしてください。
もし、この選択で
「あ〜ラーメン選んじゃったけど今日はカレーにしとけばよかったかなぁ」
と後悔したとしても、特に理由がなければ明日食べればよいですよね。
何より、ご飯の選択をミスしたことで心身ともに命に関わるようなことなど早々ありません。
(もしあればその選択以前の問題でしょう)
そして、見下される人は③のように環境に注意することです。
そばに感性を否定する家族や友人がいれば、例えラーメンでもカレーでもバカにされるでしょう。
まずは自分の感性を否定されない安全な環境で選択することが重要なのです。
【重要】あなたの決断が悪いから見下されるわけではない。
あなたはもしかしたら、自分に判断のセンスがなくて、他人にバカにされていると思われているかもしれません。
しかし、そもそも見下される理由はその判断が間違っているからだとは限りません。
「判断が間違っているから見下される」
のではなく、
「(何か他の要因から)見下されているから判断を間違った時に大きくバカにされる」
ということなのです。
これは、以前の記事「ゲームが下手で見下される」でも似たようなことをお話ししました。
確かに、明らかに間違った判断をしてしまい相手も心配して言ってくれることもあるでしょう。
もしそうであればそのことだけを受け止めれば良いのです。
しかし、もし単に感性の違いやただイライラした気持ちで相手から
「お前の判断は間違っている」
とバカにされても、真に受ける必要はありません。
あなたは、あなたの考えで判断してもいいのです。
それでももし不安だったら、判断した後に信頼できる相手に聞くなり相談すれば良いのです。
優柔不断でも仕方ないときはある
上記で優柔不断な自分に対処の方法を紹介しました。
でも、完全に優柔不断な性格に対処する必要はないと私は思います。
極端ですが、転職や結婚、家を購入するといった大きな出来事を軽率に決めては行けないでしょう。
そこまでスケールが大きくなくても、人生には様々な選択がある。
多くの人は迷って生きています。
優柔不断な感情に対処するのと同時に。
そんな「優柔不断」である自分も許してあげてください。
そうすることで、自分に優しく決断がしやすくなるのではないでしょうか。