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あなたは周りから「意識高い系」と言われたことはありますか?

それとも、なってしまったことはありませんか?

例えば、

・あまり詳しくないのに分かったように政治や社会批判をしてしまう。

・周囲の何となく生きている人や、何も考えてなさそうな人を見下してしまう。

・趣味に優劣をつけ、生産性がなかったり社会の役に立たない(ように見える)趣味を見下してしまう。

・無理に専門用語などを使って難しいことを言おうとしてしまう

といったように。

そして、周囲から気持ち悪がられたり、笑われてしまった…。

世間では、「意識高い系」の人にどう付き合うか?といった、対人関係で悩まされる人に対する対処法はたくさんあります。

しかし、つい演じてしまった、または過去にそういう発言をしたことで悩んでいるという人の記事はあまりありません。

これで、本人が「あの時は恥ずかしかったなぁ」と周囲と笑い話にできるレベル(本人もそれに不満がない)であればよいでしょう。

しかし、あれからだいぶ経った今でもどうしても苦しんでしまう。悩んでしまう。

なんであの時あんな偉そうなことを言ってしまったのだろうと思いを巡らせてしまうのです。

なぜ意識高い系になったのか?

意識高い系になってしまった原因。

これは何度もお伝えしていますが、見下される人であればやはり、以下が当てはまるからです。

・普段の自分が否定されてきた

・常に「上」や「下」を気にせざるを得ない環境だった。

そんな「今の自分」を否定するための環境が充分すぎるほど整っていたからかもしれません。

一例を挙げるなら常に子供を否定する親。

会話はあるものの、どこかピリピリとした雰囲気が漂う家庭。

普通に過ごしているだけなのに、激しい怒号が遠くから飛んでくる。

その理由は言われた手伝いをうまくこなせなかった、勉強した時間が足りなかった。と激しく起こるレベルではないもの。

また、ひどいと全く心当たりすらないことで怒られる。

そんな風に「普通に過ごす」だけで否定される家庭。

そのため、日々何かをしていないと落ち着かない。

何もしなければ怒られる、見下されてしまう。

安心できない。

そのため、普段から常に「今の自分に何か悪いところはないか」と確認する癖がつきます。

そんな癖が、息をするように自分の一瞬一瞬を否定するようになってしまうのです。

寝てもだらしないと思い否定。

食べてもよく味わって食べなきゃ、と否定。

遊べば、勉強しなきゃと否定。

趣味を嗜めば、ここがダメ、あれがダメ、そもそもこんなことしてていいのかと否定。

否定、否定、否定…。

とにかく、否定を常に重ねながら自己否定から抜け出したいと強く願ってしまうのです。

それはいわば、洪水で溺れている中、何かに縋ろう縋ろうとしているような感覚です。

そんな一方で、周りを見渡してみれば、何も考えず楽しそうに生きている(ように見える)友人や知人。

それを見て強い嫉妬を感じる裏である考えが芽生えます。

「自分はこんな人たちと違う。」

「俺は常に己を客観視し成長しようとしている。こいつらは何も考えていない愚か者だ。」

と。

こうして意識を高く振る舞うことで、自分を守るようになるのです。

見下される人は意識高い人に惹かれやすい

いついかなる時も自分を否定し続けていると、途方もない「理想の自分」探しを始めようとします。

ここでいう理想の自分とは、例を挙げれば

・多くの知識を身につけた自分

・強い肩書きを持った自分

といったようなものです。

そんな時、テレビやYouTubeにいる「意識高い人」はそんな「理想の自分」に必要な要素を持っているため、つい惹かれてしまうのです。

しかし、自分にはそんな偉そうに語れるほどの知識や相応の肩書きはない。

今から身につけようと思えば、遠い道のりとなってしまう…。

そして当然、その間の自分は「理想の自分」なんかと程遠いダメダメな自分。

一体、どうすれば…。

そんな時、ついつい手っ取り早く達成できる方法を探してしまいます。

そしてその結果、最初に述べたような行為をしてしまうのです。

難しい単語を使って賢そうなことを話している人の真似をしたり。

よく分からないのに政治批判をしてしまったり。

当然、とってつけたような知識の浅さが側から見ても分かってしまうため笑われてしまう結果となるのです。

自分を責める必要はない

ここまでで、なぜ意識高く演じてざるを得なかったか分かっていただけたかと思います。

もし、あなたがかつて意識が高い系を演じてしまい恥ずかしい思いをしているのであれば。

そんな自分を責める必要はありません。

それは、先ほどの例をあげるのであれば、洪水の中で溺れている状態でなりふりかまってられないのは当然だからです。

といっても、「恥ずかしい」と無理に思わないでくださいということを伝えたいのではありません。

どうしても恥ずかしいですからね、やっぱり。

でも、「恥ずかしい」と思うことと「そんな自分を責める」ことは違うのです。

また、もし周囲で当時のことを1回じゃ飽き足らずしつこく笑ってきたりバカにしてきたりする人がいれば、そんな人に構う必要はありません。

あなたの苦しみを知らないのに、簡単にバカにできてしまう。

そっちの方がよっぽど恥ずかしいことではないでしょうか。

意識が高いのは悪いこと?

「意識高い」というとどうしても世間では痛々しいイメージが強いですよね。

しかし、意識が高いことは悪いことなのでしょうか?

そんなことはないと私は思います。

でも、意識が低い人しかいなかったら、この世界は簡単に破滅していたでしょう。

この国では、食べ物や水、サービスが安全に利用できます。

不祥事やミスは発生しますが、それもほとんどの場合でそれなりの対処をしてくれています。

よっぽどのことがなければ、それによって命を落とすケースは稀なものです。

これも意識が低い人たちばかりだったら、安全どころか常に危険と隣り合わせの社会になっていたでしょう。

もし意識高い人がこの世界からいなくなったら、誰かがその役を担わなければこの世界の安全は成り立ちません。

確かに、誰彼も意識を高くして生きる必要はないでしょう。

また、常に意識を高くしていても苦しいだけです。

でも意識を常時低くしていられるのは「意識が高い人」がこの社会の大事な部分を支えてくれてくれるというのも1つの事実ではないでしょうか。

そういった側面を考慮せずに、「意識が高い」ことをただ悪く言えてしまうのであれば。

「意識が低い」ことだって充分問題になのかもしれません。

意識高い系に“なって”しまう
見下されサバイバーの生き方(目次)
・意識高い系に“なって”しまう
見下しをなかったことにされる
見下されサバイバーの大仕事
見下されあるある:悪目立ちしてしまう
「オレの方がすごいぞ!」
見下されあるある:誘いに乗ってしまう
「子供っぽい」はあなただけではない
見下されあるある:悪いことをさせられる
見下されている人からも見下されてしまう
優柔不断で見下されてしまう
【見下される人向け】恥ずかしい記憶がフラッシュバックしてしまう時の対処法
見下されあるある:人を信用できない
有名になって見返したいと思う
謙虚すぎてなめられる
「見下され過敏」なあなたへ
見下されあるある:できる人が羨ましい
見下されあるある:趣味をバカにされる
見下されているのに「気にしていない」と言ってしまう
ゲームが下手で見下されてしまう
見下される人が頭が良くなる方法
見下されあるある:いいように使われる
見下されあるある:びくびくしてしまう
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