世間一般では見下される人というと大人しくて「目立たない」というイメージを持たれることが多いです。
しかし、「見下されサバイバー」の方の中にはそれとは正反対の悩みを持っている方がいます。
つまり、目立ちやすいという悩みです。
いつの間にか、身の丈にあわない責任の大きい仕事を任せられている。
いつの間にか、皆に注目されている。
といっても、チームの中心になっているわけではありません。
皆に尊敬されるような人望があるわけでもない。
むしろ、悪い方で目立っている気がする。
いつの間にか、いじられキャラになっている。
いつの間にか、いいように使われているような気がする。
いつの間にか、自分だけタメ口を使われている気がする。
いつの間にか、自分だけキツい言葉を投げかけられ周りから苦笑いされている。
このような感じで、望んでないのになぜか悪目立ちしてしまうのです。
もっと周囲と同じように“普通”でいたいのに…。
なぜ、見下される人は悪目立ちしやすいのか?
今回は、その理由を探ってみようと思います。
他の人と大きく違うから
見下される人が悪目立ちやすい理由。
まず1つは、
あなたが、周囲と大きく違う
からかもしれません。
何が違うのかというと、行動や言動、振る舞い、感性などです。
もちろん、誰だってさまざまな行動や感性を持ち、それは十人十色でしょう。
しかし、印象が一気にマイナスになってしまうほどの振る舞いをついついしてしまったり、驚くほど周囲と感性が大きくズレてしまっている。
それが、日常生活の中で何かあるたびに発揮されてしまうため人の目を引いてしまうのです。
それも、ちょっと直せば解決するほど小さいものではない。
自分が意識していないレベルから「違う」。
小さい頃からの癖の積み重ねで、周りに合わせられないほどズレているからかもしれません。
無理やり積極的になっているから
もう1つは、
無理に積極的になってしまう
というものです。
見下されサバイバーの方は常に怯えています。
幼い頃から見下されることが多かったため、見下されることに敏感だからです。
無数の見えない心の傷を抱えていたり、生まれつき繊細であるため、これ以上傷つきたくないと安全を求めて生きています。
そのため、常時といってもいいほど警戒態勢になっています。
といっても、警戒態勢になったから人と話さなくなるわけではありません。
むしろ、積極的になってみようとするのです。
それは、話さないことで今度は
「お前全然話さないな」
「暗いな」
と言われてしまう可能性があるからです。
そのため、そう言われる前に相手にどんどん話しかけてみる。
それも、自分に非の打ちどころはないぞ、ちゃんと他の人と同様に喋れるぞと言わんばかりに。
しかし、ここでもコミュニケーションの取り方がどうしても世間とズレてしまいます。
皆に注目されようと、自分から自虐ネタをかましたり、悪ノリの域を超えたボケをかましたりしていまう。
そうすることで悪目立ちし、「セルフいじられキャラ」になってしまったり「自分の大安売り」をする結果となってしまうのです。
目立ってしまった後に気をつけること
もう目立ちたくないと思っていても、生まれ持った感性や振る舞い、行動は変えるのはなかなか難しいものです。
あなたは生まれ持ってそんな性質を持ってしまった。
また、これ以上傷つかないためにそんな性格となった。
その結果、そうなるのは当然です。
でも、あなたはこれ以上自分を責める必要などこれっぽっちもありません。
しかし、これだけは守った方が良いと思うものがあります。
それは、
自分が本当に大事にしているものは徹底的に隠す
ことです。
大事なものというのは趣味や好きな人・大切な宝物のことです。
周囲の人から理解されず、時には笑われ、バカにされる「見下されサバイバー」として生きてきた。
そんな人生の数少ない支えである趣味や、大切な人、ものです。
それまで悪目立ちさせてしまったら、その自分にとって価値のあるものまで笑われたりしてしまいます。
それは辛いですよね。
目立ってしまうのは仕方ない。
それで見下されるのは仕方ない。
だとしても。
自分にとって本当に大切なものは徹底的に守る。
それが、どうしても目立ってしまう「見下されサバイバー」の生きるコツなのではないでしょうか。