あなたには得意なことはありますか?
また、人並みにできることはありますでしょうか?
それがなくても、「これはまだマシだな」とおもえることはありますでしょうか。
勉強ができる、スポーツができる、歌が上手い、絵が上手い、難しいゲームもクリアできる…etc
誰しも得られるわけではない特技があることは、すごく良いですよね。
また、特別そう言ったものがなくても人並みにできる人だっているでしょう。
それも普段褒められることは少ないですが、充分すごいことですよね。
さらに、自分の中で「できないことは多いけど、これはまだ…」といったものがあれば良いですよね。
一方で、世の中にはなんでも出来る人がいます。
勉強もスポーツも人間関係も仕事も何もかも人並み以上。
もちろん100%完璧の人はこの世にいないけど、その少しの不完全でさえ完璧にこなしているように見える人。
それだけなら「羨ましい」だけで済むのですが、そう言った人の中には、天狗になって
「俺ならこうだぞ!」
と、頼んでもないのにその技術の高さを他人に見せつけてくる人がいます。
そして見下される人は、とにかくそういった人にターゲットにされやすいのです。
そのため、せっかく自分の得意なこと、人並みにできること、マシなものがあっても
「自分は得意だと思ってたけどダメなんだ」
「人並みだと思ってたけどそんなことなかったんだ」
と自信を喪失してしまうのです。
他人と比較しないことはできない
こういうとき、決まって言われるアドバイスは
「他人と比較しない」
というものです。
確かに、他人と比較しないという考え方は重要ですよね。
その考え方をパッと採用できたら良いですよね。
でも…
比べちゃいますよね。
だってこの世界は比較だらけだからです。
学力、運動神経、背の高さ、容姿の美醜、年収、恋愛。
比較したことがない人なんてほとんどいないでしょう。
また、他人と比較せずに成長できた人などいないでしょう。
もちろん、世の中には「好き」を突き詰めてその技術が磨かれたという人はいます。
でも、それだって対象の何かがあった上で、「こんな風になりたいな」という人と今の自分を「比較」した上で磨かれた人がほとんどではないでしょうか。
私たち人間は、他人と比較しないということはなかなか出来ないのです。
他人と比較しないより大切なこと
マウントを取られてしまうと、悔しいですよね。
そのためには、マウントを取ってくる人から離れるのが1番です。
しかし、そうも言っていられない時もありますよね。
その場合、マウントを取る人の言うことを真に受けないようにすることが大事です。
では、どうすれば真に受けないようになるのか?
それは、
世界の広さを知る
ことです。
もっと具体的に言うのであれば
価値観の広さ
を知っていくことです。
マウントを取ってくる人は、世界の広さを知らないのかもしれません。
その価値観が正しく、それ以外は全部ダメ。
そう思い込んでいる可能性が高いからです。
確かに、ただ優越感を感じていたいから、バカにしていたいからというのもあるでしょう。
でも、この世界の色んな価値観を知っていたらそんな安易なジャッジはしないでしょう。
でも、世の中価値観など様々です。
その価値観だけで自分の能力を否定するなんてもったいないことではないでしょうか。
といっても、
「この世は金じゃない」
「容姿は関係ないんだ」
といった極端な綺麗事を受け入れようと言うお話ではありません。
確かにこの世界でお金は重要でしょう。
容姿が人生を左右することだって大いにあるでしょう。
でも、それ「だけ」ではない。
この「それだけではない」を心の底から理解していけば、マウントを取る人の言っていることを真に受けなくて良いんだと思えるようになるのです。
何故こんなことをお話ししたかというと、私自身そういう経験をしてきたからです。
私は学生時代、絵が上手と言われてきました。
ただ、バカにされるように下手だと言われたこともあります。
ここでいう上手・下手は画力のことです。
家族や同級生、ネット上の人…色んな人に絵を見せましたが、ほとんどの人は絵を
「上手い・下手」
という物差しで評価していました。
そのため、当然のように私は絵を「上手いかどうか」だけで判断するようになりました。
更に言えば、私の絵を評価してきた人の多くは私のことを普段バカにするような人でした。
当然、その人たちのアドバイスが真摯かと言われるとそんなことはありません。
でも私は上から目線で、ただバカにしてくる人たちに評価されたいがために、真に受けて絵を描くようになっていたのです。
楽しいかと問われればそんなことありませんでした。
でも、スマホが普及してSNSを見てみれば。
画力が低くても、そこに描かれているキャラや物が「好き」という思いで絵を描く人がたくさんいました。
確かに、魅力ある絵は画力も重要でしょう。
今も「上手くなりたい」という気持ちは変わっていません。
でも、それ「だけ」ではない。
下手でも楽しんで描いている人はいるし、描いてもいい。
そのことを心の底から理解した時、ようやく「マウントを取る」人たちのために描かなくても良いんだと気持ちが楽になったのです。
あなただって充分すごい
世の中は不条理です。
人を常に見下し、迷惑をかけているのにも関わらず、それでいてあなたより優れている。
「見下してきた友達が恵まれていて辛い….。」でも書かせていただきましたが、残念ながらそういう人はいます。
でも、別にあなたがそれですごくないということは一切ありません。
あなたは、自分が得意だと思っていたものや人並みにできること、はたまたこれならマシだと思うもの。
勝手に無価値にしてませんか?
ここではよくある
「それを仕事に活かそう!」
という話をしたいのではありません。
ただ、見下されるという悩みにおいて、得意なこと・人並みにできること・マシなことは、どんな小さなものでも自信の糧になります。
その自信は、自分を見下すを止める第一歩にもなり得るのです。