なぜ自分だけ誘われないの?
見下されていると感じる人にありがちなこと。
それは、友達グループの中で自分の優先順位が低くなってしまうことです。
これは3人以上いるグループによくおこる現象です。
例えば特段仲が悪いわけではないけれど、遊びになると自分だけ誘われない。
大事な話や相談をなぜか自分にだけ話されず、後から判明する。
(恋人ができたとか、進路のこととか)
更に、その情報を別の友達はなぜか知っている…。
あなたもそのような経験、ございませんでしょうか?
自分ももっと、他の人から信頼されたい。
別に他の友人と競っているわけではないけど、もう少し優先順位を高くしてくれたっていいじゃないか。
しかし周りは自分と表面上の付き合いしかしてくれないため、寂しさを感じてしまうのです。
優先順位が低い原因
友達グループの中で優先順位が低いということ。
それは、言い換えると
他人と信頼関係が築けていない
ということです。
それでは、なぜ信頼関係を築けていないのでしょうか?
それは、
・自分のことを話さない。
・自分のことばかり話してしまう
(他人に興味を持っていない)
かもしれません。
自分のことを話さなければ、相手も
「この人は何を考えてるか分からない」
と、無意識に恐怖感を抱いてしまいます。
何を考えてるか分からない相手に、自分をさらけ出そうとはなかなか思えないですよね。
そのため、自分のことを素直に話してくれる友人の優先順位の方が自然と高くなっていくのです。
また、逆に自分のことばかり話しすぎてしまい相手の話に興味を持たないと
「この人、私に興味がないんだろうな」
「自分のことを話しても意味がないな」
と思われてしまいます。
その場合でも、やはり自分に興味を持ってくれる人の優先順位が高くなっていくのです。
このように
「自分を程よくさらけ出し、相手の話に興味を持って聞く」
ことで、信頼関係を築くことができ、相手にとっての優先順位がほどよい位置になるのです。
なぜ自分をさらけ出せなくなってしまうのか?
信頼関係を築いて友人の優先順位を上げたい。
そのために自分をある程度さらけ出す必要がある。
このことを単に知らなかっただけの人であれば、試してみればいつかは出来ると思います。
しかし、見下されサバイバーの人からすれば、自分をさらけ出すのは勇気がいるのです。
それは当たり前の話ですが、今まで見下されてきたからです。
もっと具体的に言えば、自分をさらけ出したことでバカにされてきたからです。
あなたも、子供の頃はもしかしたら自分のことをさらけ出せるような人間だったのかもしれません。
しかし身長が小柄だったとか、気弱そうな見た目などの「見下される素質」があったことでバカにされたりいじめられたりした。
そんな人たちに、自分をさらけ出せばどのような反応が返ってくるかは目に見えているでしょう。
そういうトラウマを抱えている人からすれば「自分をさらけ出す」ということは、棘を持つ植物に裸で突っ込むような勇気が必要です。
それは、周囲の人にとっては簡単なことかもしれませんが見下されてきた人にとっては難しいことなのです。
自分をさらけ出せないもう1つの理由
小さい頃のトラウマで自分をさらけ出せない。
これは、ある程度の年齢で達すると解決する場合もあります。
子供の頃は、自分や周囲と異なる人間が受け入れられず、バカにしたりいじめに発展してしまうことがあります。
しかしある程度の年齢に達すると、周囲も世間を知るようになるため、受け入れられる個性の範囲が広がってきます。
そのため、自分をさらけ出しやすくなるのです。
ここで、勇気を振り絞って自分をさらけ出して相手に受け入れられれば解決です。
あとは相手との距離感を考えて、自分の普段やっていることや好きなことを適度に話せば、その友達との信頼関係は築くことができます。
その友達の中のあなたの優先順位は上がっていくことでしょう。
しかし、ここで自分をどうしてもさらけ出せない人もいます。
それは、自分の性質が世間に受け入れられるとは思えない場合です。
次回はその問題についてお話しします。