友達は欲しいけど1人がいい
以前のコラムでは、いじってくる人が友達かどうかを決める方法について書きました。
「友達がいない/少ない」というのは、人からバカにされてしまう原因の1つです。
ここで、世間一般で言う「いじられる」原因を潰していき、友人を増やすことができれば問題は解決するでしょう。
しかし、明らかに1人でいる方が合っている人もいます。
また1人にならざるを得ない人もいます。
それは、例えば以前にも書いた「見下される素質」を持っている人を指します。
もう「いじられる」原因をそう簡単に潰せない人です。
例えば、どこへ行ってもどれだけ努力しても「いじられキャラ」になってしまい苦しんでしまう人です。
潰そうとすると何年、下手すると何十年も努力していかなくちゃいけない。
その場合、自分の大切な時間を捨てていかなければならない。
もちろん、それを犠牲にしてまで欲しいものがあれば努力する価値はあるでしょう。
しかし、そういうものもなく時間を捨てて努力しなければいけないのは割りに合わない。
でも、ずっと1人はさすがに辛い…。
このような板挟みに毎日辛い思いをしてしまうのです。
孤独を受け入れてくれる集団に入ろう
孤独で生きるのは難しいものです。
人は1人では生きていけませんが、それ以前に精神的な孤独は辛いものです。
1人で行きたいけど、友人が欲しい。
もしその悩みを抱えているならば、
孤独を受け入れてくれる集団
を探すことです。
「え…結局、集団が苦手なのに集団に入るの…?」
と思われたかもしれません。
しかし、世の中の人間関係は「友人」だけではありません。
以前のコラムでもお話ししましたが、「友人」という概念に縛られる必要はないのです。
世の中には色々な関係があります。
遊びに行ったり飲みに行ったりするだけが友人ではありません。
また常に何かを話したり、長い時間いる関係だけが友人ではありません。
直接話したりすることは少ないかもしれない。
顔や名前は知らないのかもしれない。
でも、この人は私と同じ素質を抱えている…。
そんな人と、良い距離感で過ごすことの出来る環境が今、この世界には用意されています。
一昔前のスマホ等がない時代には難しかったでしょう。
例えば、オンラインサロンもその1つです。
オンラインサロンと聞くと良くないイメージを抱く人も多いかもしれません。
それは、入ってしまえばそこでも人間関係の苦しい渦に巻き込まれてしまうサロンもあるからです。
人と人との距離が近かったり、思考が排他的だったりするため、そのコミュニティを抜けたりやめにくいこともあるでしょう。
中には口調の強い人や、傷つけてくる人もいるかもしれません。
それはあなたが散々経験した人間関係の苦しみを再び味わうこと他なりません。
しかし、人間関係の距離を適度に保った運営をしている方も中にはおられます。
そのような環境を探すことができれば、自分の気分次第で距離が取れるでしょう。
また、私は「「いじられキャラ」のためのグラレコ勉強会」を月2回程度運営しています。
1時間と少しですが同じ悩みを抱えた人たちで「いじられない」方法を考えていくことができます。
「いじられる」という悩みで集まる場所は多くはありません。
しかし、同じ悩みを共有することの出来るその時間はとても濃密な時間です。
会が終わっても参加者同士での連絡先の交換等は行いませんので、人間関係で苦しむことはありません。
このように、今は自分に合った環境を作ったり参加することが今の時代は可能なのです。
関係を持たなければいけない義務はない。
しかし孤独じゃない。
そんな「孤独を受け入れてくれる集団」
を探してみると良いでしょう。
世の中の言う「友人」はそれほど尊いのか?
先程「友人」という概念に縛られる必要はないとお話ししました。
これは、「友人」という概念そのものやその友情を否定している訳では決してありません。
友人に関わらず、一緒にいてくれる人・支えてくれる人はとてもかけがえのないものです。
しかし、世の中「友人」といえど誰しもがあなたを大事にしてくれる訳ではありません。
お互い「友人」と認識していても、自尊心を傷つけあう関係だってある訳です。
それは果たして「友人」と形容してもよいものなのでしょうか?
「友人が少ない」という状態は世間では「惨め」「情けない」と思われてしまいます。
昔よりはマシになりましたが、まだまだそういう風潮があります。
しかし、そんな価値観を持っている人が作っている「友人」はそんなに尊いものなのでしょうか?
それよりも、友人という概念ではなくても、人数はそんなにいなくてもあなたの孤独を受け入れてくれる。
そんな関係性の方が素敵ではないでしょうか。