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親への恨みと感謝

自分の親は「良い親」?「悪い親」?

見下される悩みを持つ人は、家族との関係も苦しい方もおられると思います。

親はいつもケンカばかりしていた。

男と女という生まれつき変えられないもので差別された。

喋り方を真似されて笑われた。

怒っても軽くあしらわれた。

それにも関わらずこちらのミスは強く怒鳴られた。

「自分がこういう性格になったのも、親のせいだ!」

と、ひとしきり恨んだ後

「いや、よく考えれば親はご飯をいつも作ってくれたじゃないか。

時には欲しいものを買ってくれた。

別にいつも仲が悪かったわけじゃない。

なのに自分はなんて酷いことを考えているんだ…。」

と罪悪感を抱いてしまう。

そんな経験はありませんか?

今回はこのような「親に感謝するか恨むか問題」に対してどう考えていけばよいかをご紹介します。

「親に感謝しろ」という無責任な説教

上のように、親に対する恨みつらみを言葉にすると

「親に育ててもらってるんだ。感謝しろ!」

「誰のお金で生きてきたと思っているんだ!」

と言われてしまうことが多いと思います。

確かに、子供は誰しも親やそれに該当する保護者のお金で育ってきました。

最近であれば、スマートフォンや、ゲーム機、パソコンなどの高価なものを買い与えてくれたことも多いと思います。

それらに関して目をつぶって、親に全く感謝をしていない人であれば、もう少し感謝の気持ちを持った方が良いのかもしれません。

でも、あなたは「親に感謝する部分もある」ということを理解しつつも強く恨んでしまう悩みを抱えているのですよね。

だからこのような記事を読んでいるかと思われます。

物事を正しく客観的に見ることのできる、真面目な方だと思います。

だから、そのような声はあまり気にしないで良いのだと思います。

あなたの親との関係は、あなた自身が一番知っているのですから。

「心」の育み不足

親をどうしても恨んでしまう理由。

それは、育て方に関して

「外」と「内」の育みのバランス

が悪いからです。

ここでいう「外」は毎日3食食べさせてくれるといったことから、

ゲームやオモチャなど、欲しいものを買ってくれるような

「外側からの育み」

を指します。

あなたの親御さんがそのような方であれば、物質的には豊かにしてもらっているのでしょう。

ただ、それでは片手落ちです。

もう一方の「内」。

それは「悩み」や「感情」といった本人の内側にあるもの。

あなたの親御さんは、もしかしたらあなたに対して

「心」の養い

が圧倒的に足りなかったのではないでしょうか。

別に、カウンセラーのような上質で完璧なメンタルケアをして欲しかったわけじゃない。

自分の話を最後まで聞いて欲しかった。

自分の苦しみを理解する努力をして欲しかった。

理解しようともせず一蹴して否定しないで欲しかった。

自分が嫌だと言ったことは素直に聞き入れて欲しかった。

少しのミスで怒鳴り散らさないでほしかった。

ちゃんと「会話」をして欲しかった。

あなたの「心」に対して全く向き合わなかったがために「物質」と「心」のバランスが極端に悪い育て方をしてしまった。

このような結果、感謝と憎しみの気持ちの両方を強く持ってしまったのではないでしょうか。

感謝と恨みは両立していい

親に感謝することもあるのにどうしても恨んでしまう。

そのような気持ちを持ってしまう時は、

感謝の気持ちも憎しみの気持ちも両方持っていていい

ということを意識しておくと良いでしょう。

家族や友人・恋人など、関係が親密で長く続けば続くほど不満の1つや2つはあるものです。

それは見下される悩みを抱えている人でもそうでない人でも誰しもあります。

それを「あの時のあの言葉は腹が立ったな…でも普段ご飯を作ってくれるし育ててくれるし愛してくれるし怒るのはやめよう」と毎度毎度思うでしょうか?

いくら感謝することがあっても、少しの不満であれば「本当に腹が立つな。ムカつく。」と心の中で捨て台詞を吐いて終わりではないでしょうか。

それにあなたが抱えているのはそんな軽い悩みではありません。

能力や人格を強く否定され、傷ついてきました。

喋り方・趣味・振る舞いを理不尽に笑われてきました。

悩みもほとんど理解されてきませんでした。

それゆえに打ち明けることもできなくなってきました。

結果、自分の感性や悩みを外に出さない生活が当たり前になっていきました。

確かに物は買い与えてくれたし、美味しいものも食べさせてもらった。

でも「心」は養ってもらえなかった。

悩みがあっても、諦めて家族と普段通りに接するしかない。

そんなあなたが、影で色々なものを犠牲にしていることを家族は知らないのかもしれません。

だから、その部分に関しては恨みを抱くのは当然のことです。

親に対する感謝の気持ちと、恨み妬む気持ち。どちらかを忘れてしまってはいけない。

「感謝」と「恨み」はどちらもあっていいのです。

まとめ

今回は「親に感謝するか恨むか問題」についてご紹介しました。

物を買い与えてもらったり物質的には豊かにしてくれた一方、悩みを聞いてくれない等の「心」の養いが圧倒的に足りなかった家庭環境。

そんな親に憎しみの感情を抱くのは当たり前のことです。

だから「恨み」も「感謝」も両方持っていていい。

再び悩むことがあれば、ぜひそのことを意識してみてください。

だって、それがあなたの親御さんに対するウソ偽りのない本当の思いなのですから。

親に感謝するか恨むか問題
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意識高い系に“なって”しまう
見下しをなかったことにされる
見下されサバイバーの大仕事
見下されあるある:悪目立ちしてしまう
「オレの方がすごいぞ!」
見下されあるある:誘いに乗ってしまう
「子供っぽい」はあなただけではない
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見下されている人からも見下されてしまう
優柔不断で見下されてしまう
【見下される人向け】恥ずかしい記憶がフラッシュバックしてしまう時の対処法
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