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現代にはたくさんの娯楽があります。

ゲームやアニメ・映画鑑賞…。

むしろ多すぎて、少し疲れてしまうくらいです(苦笑)。

もちろんそんなサブカル的なものでない、昔ながらの娯楽もありますよね。

そういったもので遊ぶのは楽しいものです。

しかし、聞き苦手さんはここでも苦労してしまいます。

それは当然、娯楽にも「聞いて理解する」ことが切っても切り離せないからです。

本来楽しむもののはずの遊びが、楽しめない。

それはとても辛いものです。

今回はそんな、聞き苦手さんの遊びに関するよくある悩みをご紹介していきます。

あなたも当てはまる点があるかもしれません。

ストーリーが理解できない

1つ目の悩みは、

「アニメや映画の話が理解できない!」

といったものです。

こういう悩みでよくあげられるのは

「登場人物の気持ちが理解できない」

「内容が理解できない」

と感じる方もいますが、それとは別の問題です。

ここで挙げたいのは

「登場人物のセリフが聞き取れない、言葉として聞き取れていても理解できない」

といった悩みです。

もちろん、どんな人が聞いても聞き取りづらい作品はあるかもしれません。

しかし、そうではなく周りはちゃんと理解している。

にも関わらず自分は理解できない。

アニメで途中のセリフがよくわからず、一度聞いたあとに巻き戻して確認する。

ゲームでも音声だけじゃ理解できず、ログを何回も繰り返して確認する。

そうしないと理解できないのです。

これが繰り返し見ることのできるTVやネット配信であればまだよいでしょう。

しかし、映画館ではそれができません。

まだ、それでも1人で見る分にはよいでしょう。

感想を言い合おうも、理解できなかったので「面白かった」程度のことしか言えない。

とはいえ、正直に

「よく分からなかった」

といえば驚いた目で見られてしまうかもしれない。

また、バカにされる可能性があるので言えない。

簡単な感想しか言えなくなってしまうのです。

ゲームのルールが理解できない

2つ目はゲームです。

ゲームにも音声のストーリー付きのものもあるので、上述した「ストーリーを理解できない」悩みに当たることもあります。

しかし、それだけではありません。

ゲームといってもゲーム機だけではないですよね。

例えば、ボードゲームなんかは基本的に2人以上で遊ぶ前提で作られているものが多いですよね。

当然、初めてやるゲームはルールを知らなければなりません。

ルールブックはありますが、基本1つしかありませんので他の人がルールを話して理解するパターンもあります。

しかし、聞いてもなかなか理解ができない。

何回か聞けばイライラされてしまうので、ついつい「分かった」といってしまう。

でも、分からない。

それで、実際自分の番になってみると何をやっていいか分からない。

とりあえず、前の人の真似をしてみる。

なんでこんなことをやっているか自分でも分からず、ただ相手の真似をしただけのため、

「いやいや、何真似してんだよ笑」

とつっこまれてたり、相手から不思議な目で見られてしまうのです。

聞き苦手な悩みは打ち明けにくい

こういった悩みは、なかなか周囲に打ち明けにくいものです。

それは、

聞き苦手といった悩みは理解されにくいから

です。

相談してみればいいか、と思いカミングアウトしてみるも…。

・笑って済まされてしまう

・面倒くさそうにされてしまう

・空気が重くなり楽しい雰囲気を壊してしまう

ことがあるからです。

また、今までそういう経験を幾度となくしてきた。

そのため、話すことは無駄だと感じざるを得ない。

こうして、周りに話すことをやめてしまうのです。

気張りすぎないことが大事

言葉が聞き取れずに遊びを楽しめない…。

これを完全に対処するのは難しいのですが、まず大事なのは、

分からないからといって、全部聞こうとしすぎない。

ことです。

例えば、上述したボードゲームなんかは、ルールが複雑すぎて聞き苦手な方でなくても全部を理解していないものです。

そのため、「とりあえず」の精神でやってみつつ、ルールを小分けにして聞けば理解できるようになるかもしれません。

そして今は似たようなシステムのゲームなんかいくらでもありますから、場数を踏んでいけば、聞けなくてもなんとなく分かってくるようになります。

また、映画やアニメもセリフが聞き取れなくても、不安になりすぎないことが重要です。

これは「聞きながらメモを取れない」でもお話ししましたが、最初の一文だけ聞き取れなかったからと不安になっていると、後の言葉も聞き取れなくなってしまいます。

聞き取れるところだけ聞いていけば、後々の話で何を言っていたか、点と点が繋がって分かる場合もあります。

もし、聞き逃してしまっても責める必要はありません。

あくまで「娯楽」なのですから、リラックスして自分が楽しむことを優先することが何よりも先決なのです。

聞き苦手さんは娯楽も大変
「聞き苦手」という生きづらさ(目次)
・聞き苦手さんは娯楽も大変
聞きながらメモを取れない
分からないのに分かったと言ってしまう
人の話が理解できない