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音は聞こえるのに分からない

「話を聞いて理解する」

コミュニケーションで大事と言われていることです。

一般的には、こういったことは出来て当たり前と思われています。

しかし、そんな当たり前と思われていることも、どうしても出来ずに辛い思いをしている方がいます。

友達とゲームをやっていても、ルールがすぐ理解できない。

仕事の指示がすぐ理解できなくて上司やリーダーに怒られる。

学校の先生の指示が分からず、作業が皆より遅くいつも居残りしてしまう。

あなたは、そんなことはありませんか?

これは音が聞こえないから分からないとはまた違います。

それもまた苦しい問題ですが、今回の場合は「喋っていることは分かる」のです。

その中で節々の単語は何となくわかる。

でも、結局何を言っているのか分からない。

コミュニケーションとはキャッチボールに例えられりことがおおいですが、そのキャッチボールが出来ず

「スキルが足りない」

と言われてしまいます。

そんなことからメモを取ってみても、メモを取るという行為に気を取られ、これもまた聞き取れない。

どれだけ努力をしても芽が出ず辛い思いをしてしまうのです。

苛立たれるので余計聞けない

この「話が理解できない」という悩みは二重の苦しみがあります。

それは

「人にイライラされてしまう」

ということです。

再度聞いてみると、どんな優しい相手でも

「はぁ…」

「だから!」

と怪訝な顔でため息をつかれたり呆れられたりしてしまう。

そのため、言っていることが分からなくて聴こうと思っても。

「またイライラされてしまう…」

と聞けなくなってしまうのです。

そして分からないまま放置をしてしまい、そうなってもまた怒られてしまうのです。

なぜ人の話が理解できないのか

人の話が理解できない理由。

それは、以下の3つが考えられます。

・言葉の意味がわからないから

・相手が早く喋りすぎるから

・脳の障害を持っている可能性があるから

1つ目は、その分野や日本語の学習が足りないため相手の言っている単語の意味がわからないと言ったものです。

この場合、その分野の勉強をすることで、理解が可能となるでしょう。

2つ目は相手が早く喋りすぎるということです。

頭の回転が早くスラスラと出てくる言葉についていけない。

そもそも、この話すスピードいうのも所詮世間の平均値なのですが、頭の回転が早いグループの中にいるとどうしても

ついていけない。

そしてもう1つは、脳の障害という可能性です。

人の話が理解できないという障害には

APD(聴覚情報処理障害)

というものがあります。

APDとは、APDマーク公式サイトによると、声は聞こえるものの言葉として理解できない症状のことを指します。

APDには以下の症状があります。


・音は聞こえるのに、言葉が聞き取りにくい。

・話のスピードが速いとついていけない。

・会議など大人数での会話についていけない。

・耳で聞いたことを覚えるのが苦手。

・話が長くなると、内容がどんどん分からなくなる。

・学校での先生の声が聞きにくい。

・テレビ番組によっては字幕が必要な場合がある。
歌の歌詞が聞き取りにくい。

引用元:聴覚情報処理障害(APD)ってなに?-

認知度が低くお医者さんでも知らない人も多いそうです。

もちろん、今お話ししたことは推測でしかありません。

「人の話が理解できない」というだけで、個人で障害と断定しないほうがよいでしょう。

対応している病院へ行き、診断を受けることが必要です。

このように、同じ「人の話が理解できない」という悩みでも原因は様々なのです。

あなたの責任ではない

様々な「人の話が理解できない」原因がありますが、どのように対処すればよいのでしょうか?

もし障害をお持ちであれば必ず医者の指示に従って改善することが大前提です。

そして、メモを取ったり聞き返したりする努力は必要でしょう。

でも、あなたであればそのレベルの努力は既にやっていることと思います。

しかし、どんな原因であったとしても

自分を責めることを後回しにする

ことが重要です。

当たり前のことかと拍子抜けされたかもしれませんが、何も励ましだけで言っているだけではありません。

例えば、障害をもっている場合。

就労移行支援こねくとによるとAPDの方は発達障害が併発している場合が多いそうなのです。

発達障害の方は、特に小さい頃からいろんな人に責められたり、怒られたりした経験が多いです。

そのため、自分を責める癖がピッシリと板についてしまっている可能性が高いのです。

それも自分がダメな行動を取った瞬間すぐに心が察知して瞬時に自分を責めてしまう。

パニックになって相手の言葉が余計聞き取れなくなってしまいます。

しかし、障害であれば生まれつきの問題ですし、個人レベルではどうしようもない話ですよね。

自分を責めたところで無駄なのです。

私自身しっかり人の話を聞く姿勢を取っていても、相手が全然何を言っているか分からない時があります。

しかしその間、相手の話が続いている最中にもパニックになり続けて

「しまった、なんて自分はダメなんだ..」

と責めていると余計聞き取れなくなっていくなんてことが山ほどありました。

そのため、聞き取れず怒られたりイライラされるんじゃないかと不安になっても

「責めるのは後にしよう」

と心の中で一瞬呟き、その後の話を聞き続けることに徹するようにしています。

もしあなたが人の話を理解できないことで悩み苦しんでいるのであれば。

相手が話している最中に自分を責めない。

この考え方を採用してみてください。

とはいえ、話し終わった後も自分をむやみに責める必要はないと思いますが。

人の話が理解できない
「聞き苦手」という生きづらさ(目次)
聞き苦手さんは娯楽も大変
聞きながらメモを取れない
分からないのに分かったと言ってしまう
・人の話が理解できない