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聞き苦手な人は、仕事で指示の認識違い等を起こしやすいです。

そういう問題が発生した時、必ず指摘されることがあります。

それは

「メモを取りなさい」

という指摘です。

確かに、たくさんのことを覚えなければいけない状況でメモをとることは大切ですよね。

全く取らずに作業を進めることは、聞き苦手ではない人でも難しいでしょう。

しかし、聞き苦手な方はここでも壁にぶち当たります。

それは、皆が平然とやれている

「話を聞きながらメモをする」

という行為すら困難だということ。

そもそも、聞くこと自体が一苦労なのです。

それなのに、更に行為が追加されるわけです。

ペンを走らせようものなら、その行為とペンと紙が擦れる音で相手の言葉が聞き取りづらくなってしまう。

そして、そのメモですら、どう書けば良いかわからず、どうしても「とった風」になってしまうのです。

相手の話を聞くという行為とメモを取る作業を並行でやらなければならない。

脳を常にぐるぐると回さなければならない。

そのため、指示を聞いたあとは身体も心もヘトヘト。

そんなメモを取ったところで大きな成果も得られなかったという経験から、メモを取ること自体に億劫になってしまう。

そうすると、今度は周りから「怠けている」「やる気がない」と思われてしまうのです。

しかし、本人は聞くだけでもかなり労力を使っている。

そんな誤解と苦労を影で1人、背負ってしまうのです。

メモを上手に取るコツ

とはいえ、メモを上手に取れたら状況はまだマシになりますよね。

まずは諦めず、メモを取る方法を考えてみましょう。

メモを上手に取るコツ。それは

重要なところやワードだけメモをとる

ことです。

逆にいうと

重要でないところは聞くだけに留める勇気

を持つということです。

聞き苦手の方はどうしても、指示の聞き逃しや間違いに敏感ですよね。

そのため、不安のあまり一言一句逃さぬようなってしまう。

そして少しでも相手の情報を逃してしまったら。

不安がさらに高まりその後の話が聞けなくなってしまうのです。

結局それでは元も子もないですよね。

確かに、100%は聞き取り理解することは難しいのかもしれません。

それが聞き苦手という特性です。

しかし、一言一句逃さぬようにして最初の10%しか理解できなかった…よりも、ところどころ不明な箇所はあっても40%〜60%聞き取れたほうがマシですよね。

不明な箇所を相手に聞く時も、最初の10%しか理解していなければ

「最後まで聞いていたのか?」

と相手は不信感を持ってしまいますが、理解できた箇所がある程度あった上で、あとはその不明な穴を埋めるために聞いていけば

相手も「最後まで聞いてはいるんだな」

と考えてくれるかもしれません。

このことから、重要なところだけメモを取るやり方のほうが良いのですね。

メモを取ることを目的としすぎない

メモを取ることは確かに重要です。

しかし、メモはあくまで内容を理解、記憶するための補助ツール。

そのことを覚えておくことも重要です。

聞き苦手な方は仕事が出来ず、どうしても他の人から頻繁に注意されてしまいがちですよね。

そのため、「自分はダメな人間なんだ」と、他人の指摘を真正面から真剣に受け止めすぎてしまいます。

このことから、「メモを取れ」と言われたその瞬間、その言葉に強くとらわれてしまい、結果的に「メモを取る」という行為のみに集中してしまいがちです。

ゴールとしては「内容を理解する」ことなのに、いつの間にか「メモを正しく取る」ことが目的になってしまうのです。

そのため、他人のアドバイスを受け止めるのは最低限に留めておき、本当の目的を忘れないようにすることが重要なのです。

メモを取りながら聞いてるあなたはすごい

いかがでしたでしょうか?

メモを取るコツを掴むことで、人の話を正しく理解するという結果を得られたのでしたら幸いです。

あなたは、聞く行為とメモを取る行為という2つの作業を並行で行おうとしています。

それは他の人や世間にとってはなんてことない作業なのかもしれません。

しかし、あなたは自分にとってこの大変な作業を何とかやり抜こうとしている。

それは、小さな話に聞こえるかもしれませんがあなたにとっては大きな努力です。

そんな頑張っている自分をしっかりと褒めてあげてくださいね。

聞きながらメモを取れない
「聞き苦手」という生きづらさ(目次)
なぜ聞き苦手は理解されないのか?
聞き苦手さんは娯楽も大変
・聞きながらメモを取れない
分からないのに分かったと言ってしまう
人の話が理解できない